「描く技術」と「魅せる技術」
「おなか減ったにょー」
気温が高くなり、結構気だるい休日の午後3時。 自室の作業部屋@2階から、1階の食卓へ移動し、ハラを満足させることにしました。
食卓の隣のリビングでは、やっぱり気だるそうに親父さんがゴロゴロとテレビを見ていました。まぁ気だるそうな理由は、昼間のテレビのつまらなさが影響しているのかもしれません。
さて、満腹中枢の刺激を行う為、且つ、疲労回復の為の酢酸摂取の為に、日ごろから保守管理してあった「すっぱむーちょ」をマッタリと食らってました。 私はプログラマですので、当然ながら箸を利用して*1食します。
まったり食します。
食します。
TV
「新潟県は、マンガの街だったりします。」
…ほぅ? そりゃまぁ、ガタケットもあるぐらいだからn
TV
「大規模な同人誌即売会も定期的に開催されていて、毎回多くのアマチュア漫画家たちが作品を発表しているんですねー」(解説と共に映し出させる即売会会場及び同人誌及びレイヤー)
! ! ! ?
いやー、びっくり仰天。 この番組の詳細まではわかりませんが、どうやらNHKで「新潟市?のマンガ事情」について、「マンガ通りがあるぞ!」とか「市役所の入り口には犬夜叉が居るぞ!」とか熱くレポートしてました。
その中でもちょっとビックリしたのは「市レベルでマンガ大賞を開いている」と言うこと。アマチュア漫画家の作品発表の場を公的機関が用意してあげるってのは、非常に宜しいことなのではないかと思います。
で、TVの画面はその大賞のイベントだかの様子が映っていたわけです。 当然、大量の個人製作の漫画(==オフセット同人誌)が写りだされ、なおかつ「レポータ)あそこのコスプレイヤーさんが持っている作品を見せてもらいましょうー♪」とかいう声と共に映し出される、どこかで見たことある格ゲーのコスしつつ大っぴらに同人誌中身を見せるお嬢さん。 自虐プレイもいいところだ!
レポータ「コスプレするとどうですか?」
レイヤー「いつもとは違う自分になれて楽しいですよ!」
あぁ
そりゃ
良く判る
かしら
そして、親父さんと私の間に流れる 「何も言わない・言わせない」 と言わんばかり空気。
ようやく本題 - 「描く技術」と「魅せる技術」
でさて、このマンガ大賞の委員会は、子供たちのマンガ家育成も行っているようで、TVには多数のお子さんが原稿用紙にあれやこれやと書く姿が映し出させていました。 その指導員さん(やっぱり漫画家のようだ)が言った言葉が
「最近の子供さんは、描く技術は凄く上がってきているのですが、魅せる技術が足りないのでもっと磨いて欲しいですねー」
なんておっしゃられてました。
私、この台詞に凄い衝撃を覚えましたわ。 今までモヤモヤとしていた部分が一気に晴れた感じ。
つまりは、何か凄い「技術・能力・考え」を持っていたとしても、それと他人とを結びつける境界層がダメだったら全てダメってことですよね。 プレゼンテーションがヘタレだったら何もかもダメっていう。 ぬぉぉぉ、気づいてみればちょー基本的なことやん!
[自分の能力] -> [実際の表現] <- [他人] ↑ ここがダメなら全て台無し
「プログラマのことなんか、一般人にゃー判りゃしねぇーですぅ」なんて思ってる面が正直なところありました。しかしコレは『私は表現能力が乏しいのであります』と言っていることと等価だったのかもしれない……。 むぅ、これは大失態だ。
うむ。過ちに気づいた所で、次ステップに行こう。
ではプログラマの私は、どうすれば面白く・判りやすい「自分が伝えたい表現」を行うことができるのか?
……
……また、長げぇ旅が始まったぜ…!へへっ…!
「表現の自由」ってやっぱり難しいですな…! よねやん…ッ!